「土用の丑の日」と東洋医学

こんにちは。杉山鍼按治療所です。

 さて、まもなく「土用の丑の日」です。 「土用の丑の日」といえば、「うなぎ」。この日ぐらいは、「奮発してうなぎを食べよう!」と楽しみにされている方も多いでしょう。実は、東洋医学において「土用(どよう)」の期間は、一年の中でも特に体調管理に気をつけるべき大切な季節の変わり目とされています。

今回は、この土用の時期にちなんで「夏バテを防ぐ養生法」についてお話しします。

○「土用」ってなに?

 実は「土用」は立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間のことを言い、年に4回あります。東洋医学の基本となる「五行説(ごぎょうせつ)」では、季節を木・火・土・金・水に分類しますが、「土」にあたるのがこの土用の期間です。

そして、「土」が司るのは私たちの体の中の「脾胃(ひい)」、つまり「胃腸(消化器系)」で、土用の期間は胃腸がデリケートになる時期となるのです。

○なぜ「うなぎ」を食べるの?

 夏の土用の時期は、暑さで自律神経も乱れ、冷たいものの摂りすぎで胃腸が弱り、食欲が落ち、夏バテの状態となります。そこで、昔の人は栄養価が高く、ビタミンやタンパク質が豊富な「うなぎ」を食べて精力をつけ、厳しい暑さを乗り切ろうとしました。東洋医学的に見ても、うなぎは「気(エネルギー)」と「血(栄養)」を補い、体に元気を与える素晴らしい食材とされています。

○夏バテ防止におすすめの食べ物とツボを使ったセルフてケア

①うなぎはちょっと苦手だな、とか重いな…という方には、次のような「う」の付く食べ物もおすすめです。

  • 梅干し:クエン酸が疲労を回復し、唾液の分泌を促して消化を助けます。
  • うどん:消化が良く、弱った胃腸に負担をかけません。(冷やしすぎず、温かい・常温がおすすめ)
  • (きゅうり、冬瓜、スイカなど):体にこもった余計な熱を逃がし、水分代謝を促します。

② 胃腸を元気にする万能のツボ「足三里(あしさんり)」

 セルフお灸やツボ押しにおすすめなのが、「足三里」というツボです。

  • 場所:ひざのお皿のすぐ下、外側のくぼみから指4本分下がった、すねの骨の外側にあります。
  • 押し方:痛気持ちいいくらいの強さで、親指で3〜5秒かけてゆっくり押し、緩めます。これを数回ゆっくり繰り返してみてください。お灸をするのもいいです。市販のお灸でお試しください。胃腸の働きが活発になり、体が内側からポカポカ温まります。

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